子どもの声掛けに悩む保育者必見の内容です。
・なんだか最近叱ることが増えたな・・・
・イライラして仕方がない・・・
・否定的な声掛けってなんでダメなんだろう・・・

保育中イラっとしてしまったり、行事などに追われたりしていると、つい子どもたちに、「○○はダメ!」「○○やりなさい!」というような命令系や否定的な言葉を使ってしまうこともあるのではないでしょうか。
そんな言葉を使ってしまった時の子どもたちの「シュン・・・」とした顔に、やってしまったと感じますよね。
・人格や存在を否定しない
・心に余裕を持つ
・第一人称を自分にする

保育者も人間です。僕もつい子どもの行動にかっとなってしまっていたこともよくあり、毎回帰り道に一人反省会をしていたことがよくありました。
今回は、まだまだ保育士6年目の若造ですが、失敗の中から少しずつ変えていった「大人も子どもも幸せになる声のかけ方」を紹介していきたいと思います。
声掛けひとつで子どもの行動がかわります。ぜひ参考にしてみてください。
【声掛け変換表】
まずは、すぐにでも変えられる子どもへの声のかけ方を紹介します。
保育園でよくあるシーンばかりです、自分に当てはめて見てください。
・廊下は走らないで→廊下は歩こうね
・手で食べないよ→フォークさんで食べてみようか
・静かにして→アリさんに聞こえるように話そうね
・お部屋に入るよ!!→あと○○回終わったら帰ろうね
・危ないでしょ→止まって

まだまだたくさんありますが、日々の様子で多いものを紹介してみました。
コツとしては、具体的にやってほしいことを伝える、数字や子どもたちが知っているものに例えて伝えるということですね。
いきなりすべての声掛けを変えてみるのは大変なことだと思います。
僕も全てができるわけではありません。
「これをどうにかしたい」「ここならできそうだ」ということをピックアップしながら、少しずつ意識して声をかけてみてください。
【否定的な声掛けが与える影響】
否定的な言葉にはたくさんの悪影響があります。一緒に見ていきましょう。
・否定的な声掛けが自尊心・自己肯定感の低下を招く
これは、近年日本人の課題として一番に上がってくるワードですよね。
「なにしてるの」「いけない子ね」こんな言葉を浴びせ続けられた子は、どう感じるでしょうか。

「僕って悪い子なんだ・・・」「また、先生やお母さんに迷惑かけちゃった・・・」と、自分の存在を否定するようなネガティブな思考に陥ってしまいます。
子どもの人格、存在を否定する言葉は使わないようにしましょう。
✖ →あなたって本当にダメな子ね (人格の否定)
✖ →もうお兄ちゃんなんだから・・・ (ありのままの存在の否定)
・言われた言葉を他者にも使うようになる
保育者や親から「まだ食べ終わらないの?」と言われてきた子は、今度は他の友だちに対しても同じことを言ってもいいことだと解釈するようになります。

そうなると友だちからもいい目で見られなくなってしまいます。
何よりこの負の連鎖がどんどんと広がってしまうことになりますよね。
良かれと思っていった言葉が勘違いや悪影響を及ぼすなんて子どもがかわいそうですよね。
そうならない為にも保育者の存在はとても大切です。
正しい言葉遣いを伝えたり、「先生はその言葉悲しいな」等と、言葉が与える影響を繰り返し知らせていったりしています。
【声掛け中にイラっとしたらやってみよう】
「そんなことは知ってるよ!!」でも「イライラしてどうしようもないんだよ!!」 となることもあるでしょう。
そんな時に僕が実際に行っているぐっと抑えられる方法と子どもたちへの伝え方を紹介します。
・「まだ〇才だもんね」
僕だったら、「うんうんまだ一歳 そうだよね一年しか生きてないんだもんね」

とまずは言い聞かせるようにしています。
まだまだ子ども、これは年長さんを持つときも一緒です。
このちょっとした時間があるだけで人間は落ち着くことができます。
冷静になると「こう伝えたらいいかな?」「肯定的な言葉は・・・」と考え、話ができるものです。
まずは意識してみないと難しいことだと思います。
頭の片隅に入れながら保育をしてみてください。
・表情カードを携帯する
僕は保育中「笑顔」「怒った顔」「悲しい顔」等、様々な表情カードをポケットに忍ばせています。
まずはそのカードを見せて子どもに自分の気持ちを伝えるということを、継続して行ってきました。

言葉での理解より、目で見て理解することの方がはるかに簡単なこともあり、しっかりと僕の話を聞いてくれます。
そのあとは、一緒ですね。落ち着いて声掛けをしていきましょう。
ネットのイラストもありますが、このカードはよりこまかい気持ちや、微妙なニュアンスの違いも分かりやすく伝えてくれるのでとてもおすすめです!
・先生は○○だった
僕が実際に気を付けていること最後は、子どもに良し悪しを伝える時は第一人称を自分にすることを心がけています。
よく「○○ちゃんがやられたらどうなの?」と問いかけることがあると思います。
子どもは、自分で例えられるより自分の好きな人(ここでいう先生や保護者)に例えた方が簡単に想像することができます。
だからこそ「先生はすごく悲しかった」「ママはとっても嬉しいよ」と、話すときの第一人称を意識して子どもたちに伝えていってください。

【子どもへの変え掛けについてまとめてみて!】
今回は子どもたちへの肯定的な声掛けの紹介をしました。
・人格や存在を否定しない
・心に余裕を持つ
・第一人称を自分にする
この3つを忘れないでください。
大人の声掛け次第で、子どもの姿がかわります。
自己肯定感を高め、自分の存在意義を認められるようになるためにも、とても大切なことです。
ぜひ皆さんで意識して子どもたちと関わってほしいと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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