今回は、【おじいさんの団子屋さん】と題しまして、物語やクイズと様々な方法で楽しめるスケッチブックシアターを紹介します。
・幅広い季節に活躍する保育教材を作りたい保育士
・様々な楽しみ方ができるスケッチブックシアターを探している保育士
・他の保育者と被らない保育教材で子どもたちを楽しませたい保育士
こんなあなたにピッタリの記事になります。
【おじいさんの団子屋さん】は、その名の通り、おじいさんが経営する団子屋さんに次々にお客さんがやってきます。
シアターの進行に合わせて、様々な種類の動物やおいしそうな団子が登場します。
団子ということで、春のイメージがありますが今回のシアターは春はもちろん、どんな時期に楽しめる内容です。
また、演じ方により物語要素やクイズ要素を取り込むことができ、様々な演じ方で子どもたちを楽しませることができます。
さらに、完全に僕のオリジナルの内容になっている為、他の保育者と被ることがなく、子どもたちも必ずくいつくことでしょう。
ぜひ、この記事を参考にして作っていただけたら嬉しいです。
それでは、まず内容と演じ方から見ていきましょう。

【おじいさんの団子屋さん】 内容と演じ方 前半
それでは、実際にシアターの演じ方を見ていきましょう。
なお、店主のおじいさんとお客さんの会話がメインになります。
ここでは、お→おじいさんのセリフ、その他は買い物に来た客の頭文字で表示させていただきます。
このシアターは、ページをめくるのではなく上にかぶせながら演じていくので注意してください。
(1ページ目)

ここは、町で大人気の鬼の団子屋さん 今日はいったいどんなお客さんがくるのかな?
(2ページ目)

このページは白紙で、次のページから動物たちが登場します
(ねずみ)

お:いらっしゃいませ 今日は何味の団子にしますか?
ね:僕はチーズが大好きなんだ だからチーズたっぷりののびのび団子が食べたい

お:そんなねずみ君には このお団子がいいね
ね:うわ~ おいしそう おじいさんありがとう
(パンダ)

お:いらっしゃいませ 今日は何味の団子にしますか?
パ:僕は笹が好きでしょ だから笹が入った少し苦~い団子が食べたい

お:そんなパンダさんには このお団子がおすすめです
パ:僕にピッタリのお団子をありがとう またくるね
(うさぎ)

お:いらっしゃいませ 今日はどんな団子にしますか?
う:僕はね いつもお月見の時は月にいるから 月見の時に食べる団子を食べてみたいんだ

お:そんなうさぎさんには このお団子をあげよう
う:やった~ 食べてみたかったんだよね おじいさんどうもありがとう
【おじいさんの団子屋さん】 中盤
(ドラゴン)

お:これはこれは ドラゴンさんこんな団子屋さんにどうしました?
ド:俺は火がはけなくなっちまったんだ だから飛び切り辛い団子を用意してくれ

お:そんなドラゴンさんには この飛び切り辛い真っ赤な団子をどうぞ
ド:おっ これなら真っ赤な火が出そうだぜ じいさんありがとな
(白くま)

お:白くまさんいらっしゃい 今日はどうしたの?
白:最近暑くて困ってて・・・ だから冷たいアイスみたいな団子はないかなと思ってきたんだけど

お:白くまくんにぴったりな カチカチみたらし団子があるよ
白:わ~ ヒヤヒヤ冷たくておいしそう おじいさんありがとう
(たこ)

お:たこさんいらっしゃい 今日はどうしたの?
た:最近なんだか体の中の墨が足りなくって・・・ だから真っ黒な墨団子を探しているんだ

お:そんなたこくんにはこれだね ほら真っ黒団子をどうぞ
た:おじいさん助かったよ どうもありがとう
(かぶとむし)

お:かぶとむしさんいらっしゃい 今日はどうしたの?
か:樹液が見つからなくって・・・ だからあま~いあま~い団子を探しているんだ

お:そんなかぶとむしさんには この樹液たっぷり団子をどうぞ
か:うわ~ おいしそう おじいさんどうもありがとう
【おじいさんの団子屋さん】 後半
(サル)

お:サルさんいらっしゃい 今日はどうしたの?
サ:団子を食べてみたくって 初めてだから大好きなチョコバナナ味を探してて

お:サルくん安心して もちろんチョコバナナ味もあるよ
サ:おいしそう おじいさんどうもありがとう
(あり)

お:ありさんいらっしゃい 今日はどうしたの?
あ:女王アリさんに 甘い団子を買ってこいって言われてて 何かありませんか?

お:ありくんそれは大変だね それならイチゴやとチョコを使った甘々団子はいかがですか?
あ:これなら 女王様も喜ぶや おじいさんありがとね
(おばあさん)

お:おや おばあさんいらっしゃい 今日はどうしたんじゃ?
ば:今日はこれから花見に行くんじゃ だから3色団子を探してての~

お:それならもちろんあるぞ~ お花見楽しんできてな~
ば:お~ 助かった助かった それじゃ~いってくるよ~
fin
今回は、物語形式で行ったが最初に団子の方のページをめくり「この団子は誰が買いに来たのかな?」
という風にすると、子どもたちとの対話をしながらクイズ形式で楽しむことができる!
※なかなか想像が難しい為、幼児クラスでおすすめ
【おじいさんの団子屋さん】 スケッチブックシアターを演じてみて!
それでは、実際に子どもたちにスケッチブックシアターを演じてみた感想を紹介します。
「今度は○○団子も作って!」「僕たちも自由画帳で作ってみよう」と、自分たちで遊びに広げながら楽しむ姿が見られた。
演じ方が2通りあることで、担任するクラスにあった演じ方ができ幅広い楽しみ方ができていい!
オチが3色団子ということで春にはもちろんおすすめだが、どんな時期にも関わらずオールシーズンで楽しめるのもいい。
普段の保育中だけではなく、お買い物ごっこや制作の導入等、幅広い用途で活躍することができた。
このように、たくさんのメリットだらけの教材になっています。
ぜひ皆さんも作ってほしいと思います。
ではここから実際に作り方を紹介していきたいと思います。
スケッチブックシアター 準備物
・スケッチブックシアター(A4サイズ)
・定規
・はさみ
・自分が好きな色塗り用の画材
・下書き用の鉛筆、黒のマジックペン
スケッチブックシアターを作ってみよう!
①(1ページ目に表紙を描く)

この時、鬼の店員は左側7.5センチ分の中に収めてください!
②(2ページ目は白紙)

・後ろの絵が透けてしまう為、2ページ目は何も描きません!(左側7.5センチは切り落とす)
③(3~13ページ目)

(1)まずは、左から7.5センチを全て切り落とす!

(2)次に、残りのページを11センチごとに切込みを入れる!
④(それぞれのページに絵を描く)
ここでは、上記で紹介できなかった3~11ページ目を紹介していきます。










黒い油性ペンで下書きをなぞる時は、下に新聞紙や不要な画用紙を敷いて書くことを勧めます。
【おじいさんの団子屋さん】 スケッチブックシアターを作ってみて
いかがでしたでしょうか。
今回は「おじいさんの団子屋さん」と題したスケッチブックシアターを作ってみました。
・幅広い季節に活躍するシアターが欲しい!
・様々な楽しみ方ができる保育教材を作りたい!
・他の保育者と被らない楽しいシアターを作りたい!
こんな人たちに向けた素敵なシアターとなっております。
どんな時期にも楽しめるシアターというのは、一つ持っておくと必ず皆さんの保育の心の支えになります。
また、新人からベテラン、そして対象も乳児から幼児までと、幅広い年代で楽しめる内容に仕上がっています。
今まで、「シアターを演じるのって難しそうだな」と苦手意識があった方にも、必ず楽しんでいただけると思います。
子どもたちの楽しそうな顔を見たら、必ず「作ってよかった」と思ってもらえるので、参考にしていただけたら嬉しいです。
では、また次の記事でお会いしましょう。
他にも様々なスケッチブックシアターを紹介しています!
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