牛乳が苦手な子どもたちへの関わり方をまとめた記事です。

・保育園のおやつの時間に牛乳を飲めない子がいて困っている人
・どうすれば牛乳を飲んでくれるかわからない人
こんなあんたに向けた記事になっています。
結論から言いますと「一人一人に合った関わり方を見つける」ということです。
一人一人に合わせるということは、子どもの特徴を理解するということです。
実際に僕のクラスでも牛乳が苦手で一口も飲まずにおやつの時間が終わる子がいました。
しかし、一人一人に特徴があり、その特徴に合わせた様々な働きかけをしていくうちに、少しずつ飲める量が増えていきました。
今回は、そんな子どもたちに対して実際に行っている関わりや声掛けを紹介していきます。
【なんで保育園で牛乳を飲まないといけないの?】

まず、なぜ牛乳を保育園のうちから飲めるようになっておくといいのでしょうか・・・
カルシウムが豊富でカロリーも高く、子どものおやつとしては素晴らしい飲み物です。
これが、一つ目の理由でしょうか。
しかし、栄養価だけなら小魚等の他の食品でまかなえばいいと思いませんか?
僕が研修や栄養士の話を聞く中で、一番の理由だと思ったことは「小学校になると給食で必ず牛乳がでる」ということです。
牛乳が嫌いな子どもからしたら、給食の時間が地獄になり、ご飯の時間そのものが嫌いになる可能性も充分ありますよね。
ここに、牛乳を飲めるようになった方が良いメリットがあると思います。
【牛乳が嫌いな理由を考えてみよう!】
まずは、働きかけを考えていく前に子どもが牛乳のどの部分に苦手を感じているのか、理解する必要があります。
①匂いや味

乳幼児期の子どもたちの味覚や嗅覚はとても敏感です。
だからこそあの少し生臭い感じや、口の中に残るような後味の悪さが気になってしまうのかもしれませんね・・・
②冷たさ

保育園で出てくる牛乳は管理が行き届いているからこそ、毎日とても冷たい状態で出てきますよね。
季節や気温によっては、大人も毎日温かい食べ物や飲み物を選び口にしていますよね。
もちろんこれは子どもたちにも当てはまることです。
実際に僕も、ぬるい牛乳はかなり苦手です。
③嫌な思い出がある
牛乳は最初にも記載した通り栄養価が高く、「小さいうちから飲ませた方が良い」という固定概念が、どの家庭にも根強く残っているのではないでしょうか。
僕も小さいころ毎朝食卓に並んでいたことが記憶に残っています。
毎日無理やり飲ませられた経験があったら、それはもう飲みたくなくなりますよね。
少し考えただけでも様々な理由が考えられますね。
それでは、次から実際に保育園で行ってきたことを紹介していきます。
【牛乳嫌い克服までにやってみてほしいこと】

僕のクラスでは、まず大前提として「嫌なのなら絶対に無理やり飲まさない」ということを共通認識にしました。
なぜなら、ご飯の時間を嫌な時間にしてほしくなかったからです。
「嫌いなのに・・・」「飲みたくないのに・・・」と思っている中で、大好きな先生たちから口に入れられる。
そんな経験をしていたら耐え難い時間になりますよね? 信頼関係も失われてしまいますよね?
まずは、安心した環境が食事をとれること。これを意識してみてください。
ここからは、少しずつ牛乳嫌いの子が、自分から飲めるようになるまで、僕が実際に保育園で行っていた働きかけを紹介していきたいと思います。
①お気に入りのマイコップに入れて牛乳を飲んでみる

子どもたちは毎日自分のタオルや歯ブラシを持ってきますよね。
その中の一つでもあるコップ。
自分の大好きな色やキャラクターで彩られたコップは、子どもたちのお気に入りですよね。
そんなコップに入っているものなら興味を持つこと間違いなしです。少量から始めてみましょう。
この方法は、見た目に苦手を感じている子には効果がありましたが、味が嫌に子に対しては効果がありませんでした。
②蓋をつけストローで牛乳を飲んでみる
これは、もしかしたらこの子は視覚的に敏感な傾向があるから「牛乳の見た目が嫌なのかな・・・」という疑問から生まれました。
実際に目の前に出してみたところ大ヒット!!ごくごく飲み干す姿を見て感動したことを今でも覚えています。
これは見た目が苦手な子に対してはとてもいい効果がありました。
③温めてみる

夏場にはごくごく牛乳を飲んでいた子が気温が低くなり急に飲み進みが悪くなりました。
そこで調乳室に設置してある電子レンジを使い、牛乳を温めてみました。
すると、今までのようにおいしそうに牛乳を飲む子どもの姿が見られました。
この場合は見た目とかではなく、舌触りや温度にこだわりがある子に効果がありました。
【さいごに】
今回紹介した方法とは別に、家庭ではココア等、味を変え少しずつ牛乳に慣れていく方法等も効果的かもしれませんね。
記事の中にも書いたように、子どもによって様々な特徴や個性がありました。
それぞれ、一人一人に合った関わりをすることが大切です。
その為にも、日ごろから子どもたちを観察し、子どもを理解することがとても大切です。
子どものちょっとした行動にも疑問を持ち、ゆったりと関わってみてくださいね。
少しでも皆様の参考になったら幸いです。
そして「実際に子どもの姿が変わっていった」という方はぜひ教えてくださいね!
ここから他の記事も見ていってください。
コメント
こんにちは。
逆算し考え行動に移す。これを毎日してる主さんは素晴らしいです。
勉強させていただいてます。