みんな大好き「桃太郎」の顔はめシアターを紹介します。
顔はめシアターとしては、前回の「赤ずきん」と合わせ2作品目の紹介になります。
・職員劇や誕生会等の出し物に困っている保育士
・子どもをひきつける教材を探していた保育士
・子どもたちになりきることや表現の楽しさを感じてほしい保育士
こんなあなたにピッタリの記事になっています。
顔はめシアターは、何よりも保育士が恥を捨て役になりきることが大切です。
だからこそ、子どもたちにもそれが伝わり、なりきることや表現することの楽しさを感じることができます。
ぜひ、運動会や発表会の前の導入に使ってほしいと思います。

そして、顔はめシアターは、準備や規模が他のシアターと比べ大掛かりになる為、その分子どもの興味を引くこと間違いありません。
そして、大掛かりになるということで、誕生会等にもピッタリな内容となっています。
作って損をすることはありません。
作り方も簡単で、取り組みやすい内容となっているのでぜひ作ってみてください。
【「桃太郎」 顔はめシアター 内容】
今回は、みんながよく知る「桃太郎」の話を、顔はめシアターにしてみました。
顔はめシアターとは、登場人物の顔はめパネルを作り、そのパネルに顔をはめながら題材のお話を演じていくシアターになっています。
今回は「桃太郎」ということで、登場人物も多く一人だと難しい場合は、クラスの担任等と一緒に演じてみるといいかもしれませんね。
まずは、顔はめパネルの種類から確認していきましょう。
(顔はめパネルの種類)
・桃

・桃太郎

・おじいさん

・おばあさん

・いぬ

・さる

・きじ

・鬼

今回は、この9枚のパネルを使って演じていきます。
数が多く「大丈夫かな・・・」と心配になることもあるかもしれませんが、題材が「桃太郎」ということで内容も頭に入っていますよね?
意外と、誰が演じてみても案外スムーズにできている印象でした。
【顔はめシアター 準備物】
まずは、顔はめシアターを作りにあたり、準備していただきたいものを紹介します。
・厚紙(4つ切りサイズを半分にカットしたもの)
・油性ペン
・色塗り用の好きな画材(今回は色鉛筆)
・カッター
・カッターマット
【「桃太郎」 作り方】
①顔を出すサイズを決める
まずは、厚紙と同じサイズの紙を使い顔を出すサイズを決めていきます。
大きさが決まったら顔が出る部分をカッターで切り抜いていきます。
今回の僕のサイズは縦16センチ 横13センチの楕円でした。
もし切り抜いた後サイズが合わなかったら、ハサミなどを使い穴を広げていきましょう。

②各登場人物の顔の位置に印をつける
次に、切り抜いた画用紙をもとに、厚紙の顔を出す場所にマークをつけてみましょう。
今回の登場人物の中に顔の位置が特殊なものをありませんでしたので、基本的に顔が真ん中にくるように印をつけています。
登場人物によっては厚紙を横に使ってみてもいいかもしれません!

③登場人物を描く
そして、②でつけた丸の印をもとに、それぞれ絵を描いてみましょう。
顔をはめた時に、自分の顔のパーツがどこにくるのか意識しながら描いてみてください。
もちろん、色塗りも忘れないでくださいね。

④顔をはめる部分を切り抜く
最後に、各登場人物の顔が出る部分をカッターで切り抜けば完成です。
この時に、油性ペンで書いた楕円は残すように白い部分だけ切り抜きます。
顔と絵のメリハリがしっかりつき、保育者の表情がよく伝わるようになります。

これで、作業工程は終了になります。
作業は、一工程ずつ終わらせていく方が効率がいいです。
登場人物ごとに進めないように気を付けてください。
【顔はめシアター 演じ方】
ここからは、話の内容があやふやな方の為に、実際に演じ方を紹介していきます。
大きな内容の変化はありませんが、誰のセリフかわかりやすく解説していきます。
できるだけ、やり取りだけで話を進めたかった為、少し原作とは違うセリフや、話の進み方が違う場所もあります。
また、一人でも演じることができるように、セリフの配置や内容も考えています。
セリフに合わせてパネルを顔にはめ演じてください。
桃→桃(桃を切った後は桃太郎)
じ→おじいさん
ば→おばあさん
犬→犬
猿→サル
き→キジ
鬼→鬼
な→ナレーター(パネルなし)
こちらの表を参考にセリフと内容を確認してみてください。
それではいってみよう!

【桃太郎 台本(前半)】
じ:わしは山へ芝刈りに行くから、ばあさんも気を付けて行くんじゃぞ!
ば:おじいさんいってらっしゃ~い!それじゃ~私も川へ洗濯に行かなくっちゃ!
(しばらく足踏み・・・)ついたついた今日も洗濯物がたくさんだこと!
も:どんぶらこ~どんぶらこ~どんぶらこ~
ば:ま~川からこんなに大きい桃が流れてきたわ! 洗濯なんてしていられない、早く持って帰っておじいさんに見せてあげないと!
じ:ただいま!おばあさんかえったぞ~!
ば:おかえりなさい!おじいさん大変よ!洗濯をしていたら大きな桃が流れてきたの!
じ:なんて大きな桃なんだ! よし切って食べてみよう!
桃:すっぽーん(包丁で切ったら桃太郎のパネルに交換)
ば:まぁ!桃から男の子が出てきては!この子の名前は「桃太郎」にしましょう!

な:桃太郎は、おじいさんとおばあさんに大切に育てられ、ぐんぐん大きくなりました。
そして、ある日桃太郎はこんな話を始めました。
桃:おじいさん、おばあさん、僕は鬼ヶ島に住んでいる鬼を退治しに行きたい。
村の人たちが困っているのを見ておけない!
じ:そうか・・・それではおばあさんにきび団子を用意してもらいなさい。きっと役に立つ。
ば:桃太郎!これがきび団子よ。気を付けて行くんですよ!
桃:それでは、行ってきまーす!
【桃太郎 台本(中盤)】
(しばらく歩く)
これから鬼退治に行くのに、一人だと寂しいな・・・誰かいないかな!
犬:♪桃太郎さん!桃太郎さん!おこしにつけたきび団子!一つ私にくださいな!
桃:♪やりましょう!やりましょう!これから鬼の征伐に!ついていくならやりましょう!
犬:♪いきましょう!いきましょう!あなたについてどこまでも!家来になっていきましょう!
桃:よ~し犬さん! 鬼ヶ島へ向けて出発だ!
~しばらく歩く~

猿:♪桃太郎さん!桃太郎さん!おこしにつけたきび団子!一つ私にくださいな!
桃:♪やりましょう!やりましょう!これから鬼の征伐に!ついていくならやりましょう!
猿:♪いきましょう!いきましょう!あなたについてどこまでも!家来になっていきましょう!
桃:よし!サルくんこれからよろしくね!それじゃ~鬼ヶ島へ出発!
~しばらく歩く~
き:♪桃太郎さん!桃太郎さん!おこしにつけたきび団子!一つ私にくださいな!
桃:♪やりましょう!やりましょう!これから鬼の征伐に!ついていくならやりましょう!
き:♪いきましょう!いきましょう!あなたについてどこまでも!家来になっていきましょう!
桃:よ~しキジさん! 鬼退治についてきてね!
さ~これで仲間もそろったね!それじゃ~船に乗って鬼ヶ島へ出発だ!

【桃太郎 台本(後半)】
犬:さ~鬼ヶ島につきましたね!鬼たちはどこにいるんだろう!
猿:向こうから大きな笑い声が聞こえるぞ!行ってみよう!
き:きっとここだみんな心の準備はいい?
桃:よし行くぞ!たのも~!
鬼:ん?誰だお前たちは!ここに何をしにきた!
桃:村のみんなの大切なものを取り返しにきたんだ!
鬼:わはははは!たった4人で何ができる!できるものならやってみろ!

桃:さ~みんなで鬼をやっつけるぞ!
犬:まかせて桃太郎さん!よ~し必殺ガブガブ攻撃!
猿:今度は僕だ!必殺サルサル乱れひっかき!
き:僕もいくぞ!必殺ツンツンドリルくちばし!
鬼:なっ!なかなかやるではないか!だがそんなものではやられないわい!
桃:だったら僕がとどめだ!必殺桃切り!
鬼:ぐわ~やられた!参った~!降参だ!
桃:もう悪いことはしないか?
鬼:もうしません!村から奪ったものも全部お返しします。
犬:よしこれで一件落着だね!
猿:これで村のみんなも安心だね!
き:それじゃ~村に帰ろう!
な:そして、桃太郎は村へ帰りいつまでも幸せに暮らしましたとさ!
~おしまい~
【実際に顔はめシアターを演じてみて】
・クラス内で一人で演じることが多かったが、子どもたちも集中して見入っていた。
・誕生日会で複数の保育者と一緒に行うと、どこを見ればいいのかわからなそうな姿も見られた為、一歩前に出たり動きをつけて演じてみるといいかもしれない。
・幼児になると、自分の好きな題材やキャラクターの顔はめパネルを作り、なりきり遊びを楽しむなど、遊びの幅が広がっていた。
・
【顔はめシアター「桃太郎」を作ってみて】
今回は「桃太郎」の顔はめシアターを作ってみました。
題材も子どもたちに身近なものということで、子どもたちの興味を引くこと間違いありません。
僕のクラスでも、子どもたちが自由帳を使い自分たちでシアターを作り演じてみる等、楽しみながらごっこ遊びやなりきり遊び等の表現活動につながっています。
そして、今回は登場人物も多い為、誕生会や職員劇等でわいわい楽しむことができ、大活躍間違いなしの教材になっていると思います。
ぜひ、この記事を参考に作っていただき保育の幅を広げていってほしいと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。
他にも、顔はめシアターを作っていますので、良かったらみにきてください。
コメント