今回は、クリスマスの時期にピッタリな「大きなかぶ」をオマージュした「大きなプレゼント」の紹介です。
・クリスマス時期周辺に楽しめる保育教材を探している保育士
・日々の保育だけではなく、誕生会やクリスマス会等幅広い使い方ができる教材を探している保育士
・子どもにとって身近な話を題材にしたシアターを作りたいと思っている保育士

こんなあなたにピッタリのスケッチブックシアターを作りました。
前回のハロウィンバージョンから引き続き、今回はクリスマスバージョンということで、この時期にピッタリのシアターです。
子どもたちにもなじみのある題材ということで、子どもたちの反応もよく、興味を持ってくれること間違いありません。
また、日々の保育だけではなく誕生会やクリスマス会などのイベントの際にも大活躍するシアターです。
そして、大人気のフレーズである「うんとこしょ どっこいしょ!」のフレーズは健在ですので、発語を促すにも最適な教材となっています。
おじいさん、おばあさんとおなじみの登場人物はもちろん、オリジナルの登場人物たちとの愉快なやり取りをお楽しみください。
ぜひ、この記事を参考にしていただき作っていただけたら嬉しいです。
それでは、まず内容と演じ方から見ていきましょう。
「大きなプレゼント」 内容と登場人物
今回は「大きなカブ」をアレンジした「大きなプレゼント」という、クリスマスバージョンを作ってみました。
クリスマスに向けて、プレゼントの準備に忙しいおじいさん。
いざ当日を迎え箱をはけようとしますが、箱は少しも開きません。
そこで、おじいさんはおばあさんを呼んで・・・。
クリスマスツリー等のクリスマスに関係ある物や、キツネ等の冬の生き物等、次々に仲間たちがやってきます。
さて、無事にプレゼントを開けることはできるのでしょうかというお話です。
じ:おじいちゃん
ば:おばあちゃん
雪:雪だるま
キ:キツネ
ぺ:ペンギン
ツ:ツリー
な:ナレーター
※登場人物ごとにセリフを分けているので、演じる時に声色を変える等参考にしてくださいね。
「大きなプレゼント」 前半
(1ページ目)

な:クリスマスに向け、プレゼントの準備をしていたおじいさん。
いざ、クリスマスの日になりみんなに届けに行こうとすると、箱が全く動きません・・・
さて、おじいさんは箱を開けることができるのでしょうか!
(2ページ目)

2ページ目は、何も描かないままにしておいてください。
理由は作り方の方でお伝えします。
(おじいさん)

♪:「うんとこしょどっこいしょまだまだプレゼントは開きません」
じ:困ったの~せっかくみんなの為にプレゼントを集めたのに、わし一人まったく開かないのう・・・
そうだばあさんに手伝ってもらおう!「ばあさ~ん」
(おばあさん)

ば:おじいさんどうしたんですか?
じ:こんなにたくさんプレゼントを集めたのに、わし一人じゃ開けることができないんじゃ・・・
少し手伝ってくれんかね?
ば:もちろん!それではいきますよ!
な:おばあさんがおじいさんを引っ張って、おじいさんがプレゼントを引っ張って
♪:「うんとこしょどっこいしょまだまだプレゼントは開きません」
ば:これでも開きませんね・・・どうしましょう
「大きなプレゼント」 中盤
(雪だるま)

雪:どうした?
じ:雪だるまくん!それがねプレゼントを集めたのに、全然開かなくて!
雪:それは大変だ!手伝ってあげたいんだけど、僕はここから動けないんだ・・・
たしか、むこうにキツネくんがいたから呼んでみるね!「きつねく~ん」
(キツネ)

キ:どうしたんだい?
じ:プレゼントが開かなくて困っとるんじゃ!少し手伝ってくれ!
キ:それなら任せて!力を合わせて引っ張るぞ!
な:キツネがおばあさんを引っ張って おばあさんがおじいさんを引っ張って
おじいさんがかぼちゃを引っ張って
♪:「うんとこしょどっこいしょまだまだプレゼントは開きません」
キ:だめか、それならペンギンさんも呼んでみよう!
(ペンギン)

ペ:キツネくんどうしたの?
が:プレゼントが開かなくて困っているから、少し力を貸してくれない?
ペ:まかせて!開いたらプレゼントを少し分けてよね!
じ:よし準備完了それじゃー引っ張るぞ!
な:ペンギンがキツネを引っ張って! キツネがおばあさんを引っ張って!
おばあさんがおじいさんを引っ張って! おじいさんがプレゼントを引っ張って!
♪:「うんとこしょどっこいしょまだまだカボチャは抜けません」
ば:これでも開かないのか・・・どうすればいいんだろう!
「大きなプレゼント」 後半
(クリスマスツリー)

ク:どうしたんだい、そんな暗い顔して・・・今日はクリスマスだよ!
ペ:クリスマスツリーさんか・・・プレゼントが開かないんだけどツリーさんは引っ張れないよね
ク:たしかに手はないけど、僕の魔法を使えばきっと動かせるかもしれない それ~!
ば:おじいさん! 今のうちに引っ張ってしまいましょう!
じ:そうだなばあさん!それじゃ~みんな最後の力を振り絞って引っ張るぞ!
♪:「うんとこしょどっこいしょ」
じ:さーもう1回!
♪:「うんとこしょどっこいしょ~!」
(最後のページ)

じ:やった~やっと開けることができたぞ~!
ば:ふ~無事に開けることができてよかったですね!
雪:プレゼントが開かなかったらどうしようかと思ったよ・・・
ク:これは僕の魔法のおかげだね!
キ:それより、僕たちにもプレゼントをちょうだいよ!
じ:それは、一緒にプレゼントを届けてくれてからのお楽しみじゃよ!
ペ:え~!
fin
実際に「大きなプレゼント」を演じてみて!
それでは、実際に子どもたちにスケッチブックシアターを演じてみた感想を紹介します。
クリスマスにサンタさんと、子どもたちが大好きな登場人物と知っている題材が元ネタということで、食いつきがよく集中して見入る姿が印象的だった。
セリフが若干多く、乳児だと間延びする可能性もある為、年齢に合わせて演じ方は工夫して良いと感じた。
次々に登場人物が増えていく仕掛けがあり、飽きずに見ることができた。
台本は同じでかまわないが、スケッチブックシアターだけではなく、職員劇等にして誕生会等で楽しんでも面白いと感じた。
このように、たくさんのメリットだらけの教材になっています。
ぜひ皆さんも作ってほしいと思います。
ではここから実際に作り方を紹介していきたいと思います。
スケッチブックシアター 準備物
・スケッチブックシアター(B4サイズ)
・定規
・はさみ
・自分が好きな色塗り用の画材
・下書き用の鉛筆、黒のマジックペン
「大きなプレゼント」を作ってみよう!
①(1ページ目に表紙を描く)

②(2ページ目はそのまま)

・表紙に絵がかぶさることを防ぐためです!
③(3ページ目を長さに合わせてハサミで切る)

今回は左から8・8・8・11センチとなっております!
④(4ページ目を上から10センチを残し切る)

⑤(4ページ目は更に分割する)

左から16センチのところ、つまり3ページ目の右2つと左2つに重なるようになれば完成です。
⑥(それぞれのページに絵を描く)



黒い油性ペンで下書きをなぞる時は、下に新聞紙や不要な画用紙を敷いて書くことを勧めます。
スケッチブックシアターを作ってみて
いかがでしたでしょうか。
今回は「大きなカブ」のクリスマスバージョンをスケッチブックシアターで作ってみました。
・クリスマスに楽しめる
・日々の保育だけではなく、誕生会やクリスマス会などのイベントに使える
・子どもに身近な題材で食いつきのいいシアター
このように、メリットだらけの最高のシアターになっています。
また、保育教材等の保育のネタは、あればあるほど心の余裕と保育の自信につながります。
「なんだか保育がうまくいかないな・・・」「自分の保育がマンネリ化してきたな・・・」等という人は、一度作ってみてはいかがでしょうか。
この記事が、一人でも多くの保育士の助けになったら嬉しいです。
では、また次の記事でお会いしましょう。
他にも「大きなカブ」をアレンジしたスケッチブックシアターはこちらからどうぞ!
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