「おむすびころりん」を題材に顔はめシアターを作ってみました。
・「おむすびころりん」を、絵本以外の方法で楽しんでほしいと思っている保育士
・誕生会の題材やネタに困ってる保育士
・幼児クラスで楽しめるシアターを探していた保育士
こんなあなたにピッタリの記事になっています。
僕は現在保育士として働き7年目となり、仕事の傍ら毎日子どもたちが楽しめるシアター遊びを考えてきました。
その中で今回は、幼児クラスに向け、誕生日会等の普段とは少し違う特別な日に楽しめるシアター遊びを紹介します。
顔はめシアターは、僕の園でも演じる保育士は見たことがなく、子どもたちにとっても新鮮さを感じることができ、興味を持ってくれること間違いありません。
スケッチブックシアターやパネルシアターとは違う、少し変わり種を探している皆さんにぜひ試してみてほしいと思います。
ぜひこの記事を参考に、楽しい保育士ライフを送ってください。

【顔はめシアター 「おむすびころりん」 内容】
今回は、みんながよく知る「おむすびころりん」の話を、顔はめシアターにしてみました。
顔はめシアターとは、登場人物や動物の顔はめパネルを作り、そのパネルに顔をはめながら題材のお話を演じていくシアターになっています。
パネルさえ作ってしまえば、どんな場所でも楽しむことができます。
更に、一つの話を劇のように演じる為、発表会やごっこ遊びの導入として大活躍します。
保育者の表現力が試されるシアターかもしれませんので、演じることに心配な方は、担任同士等複数の保育士と一緒にやってもいいと思います。
まずは、顔はめパネルの種類から確認していきましょう。
(顔はめパネルの種類)
・おじいさん

・おむすび

・ねずみ

・わるいおじいさん

今回は、この4枚のパネルを使って演じていきたいと思います。
複数人で演じる場合は、ねずみ役を増やしてみてもいいかもしれません。
【顔はめシアター 準備物】
それでは、顔はめシアターの作り方を解説していきます。
まずは、材料を確認していきましょう。
・厚紙(4つ切りサイズを半分にカットしたもの)
・油性ペン
・色塗り用の好きな画材(今回は色鉛筆)
・カッター
・カッターマット
【顔はめシアター 作り方】
①顔を出すサイズを決める
まずは、厚紙と同じサイズの紙を使い顔を出すサイズを決めていきます。
大きさが決まったら顔が出る部分をカッターで切り抜いていきます。
今回の僕のサイズは縦16センチ 横13センチの楕円でした。
もし切り抜いた後サイズが合わなかったら、ハサミなどを使い穴を広げていきましょう。

②各登場人物の顔の位置に印をつける
次に、切り抜いた画用紙をもとに、厚紙に顔の位置を印づけていきましょう。
今回の登場人物の中に顔の位置が特殊なものをありませんでしたので、基本的に顔が真ん中にくるように印をつけています。
登場人物によっては厚紙を横に使ってみてもいいかもしれません!

③登場人物を描く
そして、②でつけた丸の印をもとに、それぞれ絵を描いてみましょう。
顔をはめた時に、自分の顔のパーツがどこにくるのか意識しながら描いてみてください。
もちろん、色塗りも忘れないでくださいね。

④顔をはめる部分を切り抜く
最後に、各登場人物の顔が出る部分をカッターで切り抜けば完成です。
この時に、油性ペンで書いた楕円は残すように白い部分だけ切り抜きます。
顔と絵のメリハリがしっかりつき、保育者の表情がよく伝わるようになります。

これで、作業工程は終了になります。
作業は、一工程ずつ終わらせていく方が効率がいいです。
登場人物ごとに進めないように気を付けてください。
【おむすびころりん 演じ方】
ここからは、話の内容が難しい方の為に、実際に演じ方を紹介していきます。
一人で演じることを想定したため多少変更点がありますが、話の大筋は原作を参考にしています。
「おむすびころりん」が題材ということで、今回は多少動きも加えた内容にしてみました。
下の表を参考に、セリフに合わせてパネルを顔にはめ演じてみてください。
じ→おじいさん
お→おむすび
ね→ねずみ
わ→悪いおじいさん
な→ナレーター(パネルなし)
こちらの表を参考にセリフと内容を確認してみてください。
※今回は、おにぎりやおじいさんが「落ちた」ということがわかりやすいように、オルガン等自分が隠れられるようなものを前に置き、演じるといいかもしれません。
それではいってみよう!

【おむすびころりん ストーリー(前半)】
な:ある森に、おじいさんは山に木を切りに行っていました。
お昼になったので、ご飯を食べようと切り株の上に腰かけ、
おばあさんが作ってくれたお弁当を広げました。
さあ、この後はどうなってしまうのでしょうか。
じ:ふ~今日も疲れた疲れた! おなかも空いたしばあさんが作ってくれたお弁当を食べるか。
おっ おいしそうなおにぎりだ! いっただっきま~す!
わ~おにぎりが!
お:うわ~ 目が回る!(パネルをぐるぐる回しながら)
じ:しまった、落としてしまったまて~!
お:わ~ おちる~!(オルガンなどのうしろに隠れる)

じ:しまった・・・せっかくばあさんが作ってくれたおにぎりが落ちてしまった。
中は、真っ暗だしこれでは探せないの~。
な:♪「おむすびころりん すっとんとん」
じ:なんだ? なんだか楽しそうな歌が聞こえたような・・・
もう一つ おにぎりを入れてみるか。
お:あ~れ~ 目が回る!(オルガンなどのうしろに隠れる)
な:♪「おむすびころりん すっとんとん」
じ:やっぱり 楽しそうな歌はこの穴の中から聞こえる!
よし! 今度はわしが穴の中に入ってみよう・・・それ!

【おむすびころりん ストーリー(中盤)】
じ:ほ~ だいぶ落ちてきたの~!
しかし、あの穴の下がこんなに広かったとは・・・
早くおにぎりを探して帰らないと!
ね:おじいさんこんにちは、こんなところに何をしにきたのですか?
じ:穴の中に、おにぎりを落としてしまっての~!
そしたら、穴の中から楽しい歌がするからわしも落ちてきたんじゃ!
ね:えっ! あのおにぎりはおじいさんのだったのですか?
あまりにおいしそうだったのでみんなで食べてしまいました。
じ:そうだったのか! でもあんな楽しい歌を歌うくらい喜んでくれたのならよかったわい!
ね:本当においしかったです!どうもありがとう!
代わりにお土産を持って行ってください。
この、小さい宝箱と大きい宝箱どちらか一つ選んでください。
じ:お~お土産をくれるのかそれじゃ~小さい宝箱をもらおうかの!
ね:それじゃ~おじいさんありがとう 気を付けて帰ってね!

じ:いや~楽しかったの~!
それじゃ~ネズミさんたちからもらったお土産を開けてみるか!パカッ!
ほ~これはすごい宝物がいっぱいじゃ!
わ:おい!じいさんそのお宝はどうやって手に入れたんじゃ!
な:おじいさんの様子をこっそり見ていた意地悪おじいさんは、どうやって宝物を手に入れたのか
おじいさんから教えてもらい、おむすびをもって山へ出かけていきました。

【おむすびころりん ストーリー(後半)】
わ:この穴だな! 早速おにぎりを落としてみよう!
ね:♪「おむすびころりん すっとんとん」
わ:ここで間違いないな、よしおにぎりを全部入れてあとはわしが落ちればいいんだな!
(オルガンの後に隠れる)
ね:おじいさん、おいしいおにぎりをどうもありがとう!
わ:うるさい!そんなことはどうでもいいんだ!早く宝物をよこせ!
ね:それでは、大きい宝物と小さい宝物どちらがよろしいですか?
わ:どっちもに決まっているだろう!全部よこせ!
ね:それではどうぞ!気を付けて帰ってくださいね!
わ:さ~ついたついたこれでわしも大金持ちだ!何が入っているかな~?パカッ
ぎゃ~ 虫~ おばけ~ かいじゅう~! 助けて~!
な:意地悪でずるいおじいさんの宝箱からは、お宝は一つも出てきませんでした・・・
なんででしょうね?
~おしまい~
・パネル数が少なかった為、余裕をもって演じることができ、初心者にもおすすめ!
・♪「おむすびころりん すっとんとん」と、子どもたちに馴染みのあるフレーズがあることで、子どもたちも劇に参加しながら楽しむことができる!
・余裕があるなら、おばあさんのパネルを作り、宝箱を開けるまでのくだりを作ってみてもいいかもしれない!
【「おむすびころりん」の顔はめシアターを作ってみて】
今回は「おむすびころりん」の顔はめシアターを作ってみました。
実際に演じてみるとわかりますが、なかなかやる人が少ないということもあり、子どもたちの食いつきの良さは間違いありません。
子どもへのインパクトも大きかったようで、物を転がしながら「○○ころりんすっとんとん」と、マネをする等、ごっこ遊びにも広がっていますよ。
ぜひ、幼児クラスの担任で、普段の保育や誕生会の題材に困った人は作ってみてください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
違う題材でも顔はめシアターを作ったので、下記のリンクから見てみてください。
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